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ごみ炭化処理の導入例

ごみ炭化処理の導入例

原理と方法     導入例     炭化によるごみ処理の考察       

「炭化法」はごみを直接燃やす方法に比べて炭酸ガスの排出が少ないので地球温暖化対策として、またダイオキシン発生も少ないことからダイオキシン対策にもなり、全国の自治体で導入されています。多くのごみ焼却施設で導入されているガス化溶融炉の炭化炉は炭化法と同じです。ガス化溶融炉では生成した炭化物を高温で焼却するのに対して炭化施設では炭化物を取り出して活用します。
炭化炉本体は焼却炉ではありませんが、生成される炭化物と液体および排気ガスのうち液体や排気ガスを焼却すると焼却方式に分類され、液体や排気ガスを燃やさなければ、「炭素化法」と同じく、非焼却方式に分類されます。

 自治体の導入例

田原市リサイクルセンター 炭生館

愛知県田原市緑が浜二号2番地91   ホームページ
流動床式炭化炉(内熱式:550℃)、60t/日(30t2系列)、稼働時間:24h(年間330日)、ごみ処理量:18400t(2006年)、プラントメーカー:日本ガイシ、2005年から稼働
 ごみは550℃で流動砂と少量の空気によりかきまぜられ、炭化物と熱分解ガスが生成。炭化物は流動砂の振動で粉砕されて粉体になります。粉体の炭化物と熱分解ガスは炭化炉上部より炭化物回収機に送られます。炭化物回収機により炭化物は回収され、分解ガスは燃焼室に行き、燃焼されます。炭化炉下部より金属類が回収されます。炭化物は製鉄所の高炉用ガス抑制剤として活用。

名寄市 炭化センター

北海道名寄市字大橋140番地1    ホームページ
ロータリー式式炭化炉(外熱式:500℃)、20t/日(2系列)、稼働時間:16h(週4日)、ごみ処理量:4167t(2006年)、プラントメーカー:栗本鐵工所、2003年から稼働
 [破砕機]ごみを5cm大の大きさに粉砕、[乾燥機]400℃の熱風で水分15%以下に乾燥させます、[減容機]乾燥して軽くなったごみをさらに減容、 [炭化炉]外側に800℃の熱風を送り炉内を500℃にします。生成した炭化物は製鉄所の高炉用ガス抑制剤として活用。一部を土壌改良材に利用。

糸魚川市 清掃センター

新潟県糸魚川市、
全連続型ロータリーキルン式炭化炉(外熱式:500℃)、70t/日(35t,2系列)、稼働時間:24h/日(10日間運転した後4日間停止) 、ごみ処理量:14115t(2006年)、プラントメーカー:HITACHI、2002年から稼働
 ごみ量の20%が炭化物になり、2%が残渣として最終処分場で埋め立て。炭化物はセメント工場の燃料に活用。

エコセンター 恵那

岐阜県恵那市長島町久須見1013-1   ホームページ
ごみ固形燃料(RDF)化・炭化方式、42t/日(RDF化工程)、42t/日(炭化工程)、稼働時間:10h/日(週5日運転) 、ごみ処理量:1350t(2006年)、プラントメーカー:栗本鐵工所、2003年から稼働
 炭化物はセメント工場で助燃剤として活用。

クリーンセンター 広陵

奈良県北葛城郡広陵町大字古寺81番地   ホームページ
ごみ固形燃料(RDF)化・炭化方式、42t/日(RDF化工程)、35t/日(炭化工程)、稼働時間:8h/日(週5日運転) 、ごみ処理量:1350t(2006年)、プラントメーカー:栗本鐵工所、2007年から稼働
 炭化物は燃料として活用活用。

 企業の導入例

東北東京鐵鋼(株) カーシュレッダーダスト炭化施設

青森県八戸市河原木字海岸4番地11   ホームページ
キルン式熱分解炭化方式、90t/日、プラントメーカー:三井造船、2005年から稼働
 約450℃の無酸素状態のキルンで自動車シュレッダーダストを熱分解し、熱分解固形物(カーボンおよび有価金属類)と熱分解ガスに分離。熱分解固形物は、鉄・非鉄金属等の有価金属類を分別設備にて回収後、残りのカーボンは電炉の原料、燃料とし、熱分解ガスは、燃焼炉にて燃焼し、その廃熱を利用し発電に活用。

ごみ焼却の課題

焼却に代わるごみ処理技術

高速土着菌発酵法

亜臨界水処理法

炭化法

炭化法プラント例

炭素化法

これからのごみ処理施設