紙ごみの発生抑制
中国人が日本人並に紙を使ったら
一人当たり年間紙消費量
日本の1人当たりの年間紙消費量は245kg(2007年)、
世界の1人当たりの年間紙消費量は58.1kg、
中国の1人当たりの年間紙消費量は45.1kg、
すなわち、中国人の一人当たりの紙消費量は日本人の約5分の1です。

中国人が日本人と同じ程度に紙を使ったら世界の紙消費量はどうなるでしょう。
世界の紙消費量
世界の紙消費量は38270万トン、そのうち日本の紙消費量は3131万トン、 中国の紙消費量は6500万トンです。
これを図.2 のAに表示しました。
中国人が日本人と同じ程度紙を消費したら
もし、中国人が日本人と同じように1人当たり年間245kgの紙を使うようになったら、 中国の紙消費量は単純に5倍になり、それをそのまま加えた世界の年間紙消費量(推定)が図.2のBです。
これだけで世界の紙消費量は2倍になってしまいます。紙の生産量はこれ以上増やせない状況ですので、これだけで大変な紙不足になってしまいます。中国だけでなく、インドなどのBRICS、多くの発展途上国の一人当たりの紙消費量は今後増えますので、深刻な紙不足になると予想されます。
図.1   一人当たり紙消費量



図.2   世界の紙消費量 Aは、実データ、
Bは中国人1人当たりが日本人並に紙を消費した場合の推定
今後予想される世界の紙の需要に対して紙の生産はそれを満たすことは不可能です。途上国の人達は、紙の消費が上がらないよう情報伝達は最初から電子媒体で行い、先進国は情報伝達手段としての紙媒体を電子媒体に代えることによって紙の消費量を大幅に削減する必要があります。