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ホーム > 焼却に代わるごみ処理法 : ごみ処理法の選択と提案
これからのごみ処理方式
これからのごみ処理方式 〜提案〜
現在のごみ焼却法はさまざま問題を抱えており (こちらを参照)、また、 様々な観点から比較・評価すると焼却方式より非焼却方式の方が圧倒的に優れています ( こちらを参照)。非焼却方式の唯一の弱点は、これまで自治体での導入実績がないことでしょう。しかし、 緊急の重要課題である「最終処分場満杯問題」と「地球温暖化対策」の視点で長期的展望に立つと 非焼却方式の選択しかありえません。また、焼却はごみゼロ社会の取組みと相容れない方式ですが、 非焼却方式は資源のリサイクルとごみゼロ社会推進の枠組みの中で重要な役割を果たすこともできます。
  何事も最初は誰かがやらなければならなりません。 新しいことを始めるときの最大の障害は既得権者の抵抗です。小金井市はごみ処理施設が無い、ゼロからの出発であり、 その分既得権者の抵抗は比較的少ないと思われます。
  非焼却法のなかでも炭素化法は、広範な種類のごみを処理対象にし、 有機物を炭素化(炭素は有効活用)、無機物を元の形のままで資源回収できるという優れたごみ処理法です。 また、炭素化法は既に自動車のリサイクルで確立した方法であり、これを一般ごみに転用すれば良いだけです。
  一般ごみでは、水分含量の多い生ごみの割合が多いのが特徴です。炭素化法は水分含量の多い生ごみ処理は苦手であり、生ごみの取り扱いをどのようにするかを考慮し、炭素化法を軸にした以下の方式を提案します。
生ごみを別途収集・処理し、その残渣と他の一般ごみの処理を炭素化法で行う
元来台所では分別されている生ごみを他のごみと混ぜずに別途収集し、生ごみ処理に最適な方法 (生ごみ減容HDMシステムなど)で生ごみを処理し、 その残渣と生ごみ以外のごみを炭素化法で処理します。
ごみ処理の選択1
生ごみは、①微生物による生ごみ減容HDMシステム により分解する。①では生ごみは炭酸ガスと水にまで分解し、わずかに堆肥が生成する。②では処理物をさらに2次処理して炭酸ガスと水、 メタンガスなどにする。①②で分解されなかった残渣と生ごみと別途収集した一般ごみは、④炭素化法により処理する。 炭素化法で生成した炭素と油分は有効活用される。
ポイント:生ごみの別途収集
当面別途収集できない生ごみはその他の一般ごみと合わせて炭素化法で処理しますが、生ごみの別途収集は、できる地区から徐々に広げてゆけば良いでしょう。生ごみの処理は、上記3方法のいずれか、または複数を採用。小型の施設を市内に分散設置することも 考えられます。
  ①微生物発酵法では生成する堆肥の引き取り手の確保が課題。
  ②亜臨界水処理法では使用した水(処理で分解した有機物を含む)の処理施設が必要。

2.生ごみを含む一般ごみを脱水処理後、炭素化法で処理する
現状の「燃やすごみ」の収集と同じく、生ごみとその他のごみを一緒に収集し、 脱水の前処理を行ってから炭素化法で処理します。
ごみ処理の選択2
脱水処理として①加熱乾燥法、②遠心分離法、③キルン法などが考えられる。
ポイント:効率の良い乾燥法の確立
生ごみを含む大量の一般ごみを出来るだけ省エネで短時間に効率よく含水量10%程度まで脱水する方法の確立。