ごみゼロネットの活動

1. 小金井市のごみ問題



2. ごみゼロネットの立ち上げ

  周辺諸市と比べてごみ処理経費が著しく高くなった小金井市は、燃やすごみの減量化は喫緊の課題であり、2007年3月よりシニアSOHO小金井でも家庭での生ごみの減量化に取組みを開始した。   
  NPO法人シニアSOHO小金井の話合いの中でしばしば環境・エネルギーなどが話題になり、まず家庭での生ごみ処理を率先してやることになった。燃やすごみの大半が生ごみであり、発生元の家庭で処理すれば、収集・運搬・焼却・埋立てのコストが大幅に削減できる。当初会員10人が室外で使うコンポストや室内の生ごみ処理機を使い始める一方、ごみのリサイクルに関する当サイトごみゼロネットを立ち上げた。取り組みはその年のアサヒタウンズ8月23日号に掲載された。

3. 生ごみ減容処理システム(HDMシステム)

久喜市で生ごみを微生物で処理して生ごみを95%に減量する、環境に優しくコストの安い方法で生ごみ処理をしている施設を見学した。
久喜市のHDMシステム見学記
これ以降、生ごみ減容処理システム(HDMシステム)の検討が始まり、小金井市議会に実証実験施設建設の陳情に至った。

4. 啓蒙活動

 啓蒙活動として小金井環境博覧会(2007年9月23/24日、法政大学小金井キャンパス)、かんきょう博(2008年11月15/16日、東京学芸大および2009年11月14/15日、東京経済大)に出展し、また同時にごみ問題のシンポジウムを共同開催した。
小金井環境博覧会(2007年9月23/24日、法政大学小金井キャンパス)
かんきょう博(2008年11月15/16日、東京学芸大)
かんきょう博(2009年11月14/15日、東京経済大)

 小金井市ごみゼロ推進会議と小金井市ごみ対策課の呼びかけに応じて「ごみ問題を考える市民ネットワーク」に参加しました。ここではごみ減量化推進のための施策、ごみ処理方式の勉強会と見学会、レジ袋有料化、ごみ市民サポーター制度などについて討議した。自由な立場からごみ問題を検証し、提案してゆくためにシニアSOHO小金井やごみ関連の市民団体、個人が参加した「ごみ問題を考える市民ネットワーク」が結成れた。
ごみ問題を考える市民ネットワーク

5. 各種ごみ処理施設の見学

  まず、ごみ処理の現状を知るために各地のごみ処理施設を見学した。
 岐阜県大垣市のイビデン社の亜臨界水ごみ処理実証試験機、 テクノプラント見学入間市のEEN社およびつくば市のテクノプラント社の炭素化実証試験機、狭山市の生ごみ収集システムと高速発酵施設、瑞穂町の堆肥化工場、有明、渋谷、豊島の各ごみ焼却場、王子製紙江戸川工場の紙リサイクル工場を見学しました。これらの知見をもとにこれまでのごみ焼却方式を検証し、これからのごみ処理方式として公害のない非焼却方式、特に炭素化法、亜臨界水処理法、減圧高速発酵法の3方式について比較検討した。
 平成21年8月の生ごみ減容HDMシステム(久喜市)の見学会でその有効性を目の当たりし、見学会直後からホームページ、チラシ、ポスターおよび様々会合で市民の皆様に紹介した。東京経済大学で開催されたかんきょう博in小金井+国分寺で生ごみ減容HDMシステムのポスター展示し、同時開催されたシンポジウムでHDM方式の早期導入を呼びかけた。多くの小金井市民・議員が久喜宮代衛生組合を訪れ、生ごみ減容HDM方式が大変優れた生ごみ処理方法であるとの共通認識を持つに至った。
ごみ処理施設の見学についての詳細

6. 生ごみ減容HDMの提案

平成22年に入り、生ごみ減容HDM方式の実証試験の実施について小金井市議会に陳情(シニアSOHO小金井とトンボの会の共同)を行い、3月16日のごみ処理施設建設等調査特別委員会に於いて陳述し、全議員の賛成で採択され、本議会に於いても全議員の賛成で採択された。これにより小金井市で生ごみ減容HDM方式の実証試験が行われることになった。  
小金井市議会への陳情

7. HDM方式実証試験の協議

その後、小金井市ごみ対策課との協議をし(これまで22回)、陳情を具体化する話し合いを行なってきた。
小金井市ごみ対策課との協議 

7. 3市共同のごみ処理場建設と今後の課題