ごみゼロネットの活動
「かんきょう博2009in小金井+国分寺」のごみ部門に参加
展示
燃やすごみの中で一番多いのが、紙・繊維ごみ(38.7%)、次いで生ごみ(32.3%),木・草(17%)となっています。
生ごみは食生活からでてくるもので不可避ですが、紙ごみは、ごみとして出さなくとも済むものです。
そこで、次の3点の ポスター展示を行います。以下、展示の主旨です。
1.紙ごみの発生抑制
森林は、二酸化炭素の吸収と酸素の供給、水の供給、災害防止、生物の生活の場を提供など地球の環境保全に重要な役割をしています。その森林破壊が進んでいます。その原因の72%が商業伐採であり、中でも紙パルプ生産が大きな部分を占めています。現在、日本人の一人当たりの年間紙消費量(245kg)は、中国人の4倍です。それでも中国の紙生産量は日本を抜いています。今後、中国をはじめ発展途上国の紙の需要は大幅に増加すると見込まれますが、紙パルプ生産のための木材供給量には限界があります。日本は木材消費の80%を輸入にたよっています。今後、木材や紙の輸入は徐々に難しくなると予想されます。今から紙を節約する、あるいは紙を使わない生活に改善してゆく必要があります。
紙ごみの抑制のポスター(200cmx120cm)の縮小版(PDFファイル)
<電子書籍時代の幕あけ>
インターネットの普及とともに、情報を得る媒体として印刷から電子(インターネット)への移行が急速に進んでいます。2009年は、新聞社は発行部数減と広告収入減で軒並赤字転落しました。雑誌も同様の傾向で、本年、電子新聞、電子雑誌、電子本の発行と購入サイトの立ち上げが相次いでありました。また、電子ペーパーの技術的発展があり、米国で電子ブック・リーダーの販売が相次ぎ、熾烈な競争が展開されています。日本でも来年そのような状況を迎えそうです。グーテンベルク以来500年続いてきた活版印刷から電子本への歴史的転換期に来ています。これは、紙消費削減、ひいては地球環境保全にとって大きなプラス要因になります。
しかしながら、依然として紙の無駄遣いが多いのが現実であり、特にオフィスでの紙の消費を減らす必要があります。コピーを減らす、紙の媒体から電子媒体に変える、ペーパーレス会議などは、すぐにでも取り組める課題です。紙ごみの中には、資源ごみとして再利用できるものが大半で、分別と資源ごみ回収はすぐにでも取り組むべき課題です。
2.生ごみ減容処理HDMシステム
埼玉県久喜市で本年4月より1万世帯を対象に本格的に稼働している生ごみ減容処理HDMシステムを紹介します。
この方式は,木片チップに菌を植えたコロニー(菌床)に生ごみの投入と撹拌を毎日繰り返すだけの手間で生ごみが消滅してゆくというものです。雨が防げる建物内に菌床を置くだけで、特別の装置も不要で、電力・燃料も殆んど使わず、メインテナンスも簡単,人件費を含めた運用費も安く、抜群の低コストで実現した、環境にも優しい施設です。
小金井市はごみ焼却を外部に委託しているため、ごみ焼却に毎年15億円もの経費を使っています。この状態を早く脱却するために、HDMシステムの実証試験を早期に行い、一日も早い本格的導入を願うものです。
HDMシステムのポスター(200cmx120cm)の縮小版(PDFファイル)
3.シンク直結型生ごみ発酵消滅機
上記のHDMシステムと原理は同じで、それを台所で実現したものです。一番の特長は、シンクに直結していて、生ごみを直接投入できること。そのため、手間入らずで、生ごみを流しの外に出さないので清潔です。ごみ袋も、運搬も入らないので、環境に優しいシステムです。難点は、他の生ごみ処理機に比べて高価(約25万)なこと。低価格化が課題です。